京都に日帰り旅行に行ってきた
さっそく、旅行記なるものを。
京都に行ってきました。
家族四人(両親・兄・私)で日帰りの観光バスツアー。家族で旅行はよく行きますが、観光バスは滅多に利用しないので新鮮でした。趣味柄、夜行バスは年に数回使用するんですが、真昼間を走る長距離バスの乗車は本当に久しぶり。20年近く前に、奈良に旅行に行ったとき以来かな。
メイン行事は寺社観光と紅葉狩り。行き先は「永観堂」「南禅寺天授庵」、あとは京都市内自由散策、の三段コースでした。
永観堂に行く前に「八つ橋庵」でご飯。
「八つ橋庵」ではししゅう美術館なるものがあり、席に通されるまで数々のししゅう作品を鑑賞する時間がありました。中には壁一面にかかるような大作も。作成にかかるであろう緻密な手順を思うと眩暈がしそうでした。ビーズ刺繍が古代エジプトの時代からあったというのにも驚き。日本に伝来したのは飛鳥時代で、仏像の刺繍(繍仏)が作られるようになってから広まったのだとか。繍仏
10分ほど待って食事処に通されました。
湯豆腐と秋の彩膳。もちもちした食感の麩料理がたまらなかった。文句なしに美味しかったです。ボリュームたっぷり。
お腹いっぱい食べたところでバスに乗って永観堂へ。
天候はあいにく曇りでしたが本降りにはならず、傘はささずに紅葉狩り。
仏像の本を読んでから臨んだので、あれは○○如来!と考えながら仏像を見て回るのが楽しかった。目玉の見返り阿弥陀(如来)像もしっかり拝みましたし、曼荼羅も幾つか展示されていました。阿弥陀如来の脇侍(きょうじ)に不動明王と愛染明王がいるパターンのものを見ましたが、なかなか珍しいような気がします。
次は南禅寺へバス移動。
ここで家族揃って歩いていたらバスガイドさんを見失うの巻。
言い訳させてもらうと、そもそもバスガイドさんに目的地を教えられていなかったので、道の途中で他の観光客グループと混ざってしまって完全に何処へ行ったか分からない状態でした。本当に事前の説明がなかったので、園内自由行動ってことかな?と。日程表に「枯山水の方丈東庭」と記載があったのでそちらの方を正規ルートと思いこみ、入場料500円を払って方丈庭園を鑑賞。
見事な枯山水でした。
「龍」と「虎」が取り上げられた内装で、狩野派の虎が描かれた襖など見応えがありました。
バスツアーで本来行くべきところではなかったらしいのはバスに帰ってきてわかりました。というか、よく見たら「天授庵」って日程表に思いっきり書いてあったのを見落としていました。方丈庭園も説明書きにあったので、そっちに行ってしまったんですけど。バスガイドさん、入場切符持ってずっと待っておられたそうで、今思うと申し訳ないことをした。でもそれなら、事前説明をもっとちゃんとして欲しかった……! バスガイドさん、年配の方で、バス移動中ずーっと同じ元気なトーンで京都全域について雑談をされていたので、行程について理解しにくいというか、聞き取りにくいところがあって。言い訳です、はい。
個人的には、お客が少なかったのでゆっくり鑑賞できたのもあって、方丈庭園を回って満足できたので結果オーライな感じでした。
バスガイドさんからお詫びにと永観堂の葉先が三つに分かれている「三鈷の松」を頂きました。まごころ、慈悲、知慧を表すそうな。
最後は自由散策で、八坂神社を覗いて帰りました。
恋人のいない兄と私で揃って縁結びの神社に参拝させられたのがハイライトです。
京都へ行くのは久しぶりでしたし、仏像や紅葉をたくさん見られて楽しい旅でしたが、バスで長旅はやっぱり疲れる!っていうのと、バスガイドさんの謳い文句につられて1,000円で買ったロケ弁がまったく1,000円に見合わない感じの中味だったのが残念ポイントでした。テンションでいうとお昼ご飯を食べたときが最高潮だったかも。花より団子。